先日、人生で初めての大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受診してきましたので、その流れと感想を記しておきたいと思います。
※あくまで私が受診したドックでの例ですので、ご参考までにイメージが伝わると幸いです。
- 2日前食事制限(任意)
消化の良い食事を取り始めることをお勧めします。
- 前日食事制限(必須)と下剤服用(1回目)
決められた時間までに食事を取り、下剤も服用します。
- 当日午前下剤服用(2回目)
下剤というか腸管洗浄剤を服用し、最終準備をします。
- 当日午後検査
そしていよいよ検査です。
大腸内視鏡検査とは
大腸内視鏡検査とは、肛門から内視鏡を挿入し、大腸の病気(がん、ポリープ、潰瘍など)の診断を行う検査です。
近年では大腸がんでの死亡率も高く、定期健診で初期段階で発見したため救われたケースも多くあるようです。
腸の中に便などが残ってしまっていると、何も見えないため検査ができず、正確な診断も得ることができません。
したがって、スムーズに検査を受けるために様々な事前準備が必要となってきます。

検査2日前:食事制限(任意)
必須ではないものの、腸内をきれいにするため、検査2日前から消化の良い食事を取ることをお勧めされます。
具体的にOKな食事、NGな食事は以下のとおりです。
うどん(ねぎ・あげ・天ぷらはなし)
食パン(ジャム・バターはなし)
お粥
白身魚、鶏のささみ
豆腐、大根、卵、麩などを使った料理
水、お茶
スポーツドリンク
油の多いものや繊維の多いものはダメなようです。
揚げ物、肉、サバ等の青魚
葉っぱ類、昆布、わかめ、ひじき等
海藻類、ごぼう、れんこん等の根菜類
とうもろこし、果物(特に種のあるもの)
いも類
牛乳、乳飲料、果実入りジュース
果汁100%ジュース、アルコール類
私はひたすらお粥を主食にして、あとは冷奴や卵焼きなどをおかずにして食べていました。
考えるのが面倒な方は、検査用のレトルト食品セット『クリアスルー』や『ダルムスペース』なども販売されていますので試してみてはいかがでしょうか。(小麦などアレルゲンには注意して下さい)
検査前日:食事制限(必須)と下剤服用(1回目)
私が受診したドックの場合、20時までに食事を取り、21時までに下剤を服用するよう指示がありました。
食事は先に挙げたような消化のいいものを食べる必要があります。
私は1泊2日の宿泊ドックだったため、滞在ホテルのレストランで『大腸検査用&グルテンできるだけフリー』のメニューに対応していただきました。マジで神対応!!
そして下剤はマグコロール50gを150ccの水(または白湯)に溶かして飲みます。
これがなかなか溶けないので困るのですが、根気よく回しているうちに溶けていきます。
ただ、どうしても底に少し残ってしまったのでそこは水を足して全部飲みました。
一気に飲むと腹痛を起こす可能性があるとのことで、15分ぐらいかけてゆっくりと飲みます。
マグコロールはスポーツドリンクの味がして飲みやすいです。
そして、ここからは個人差があるとは思いますが、1時間もしないうちに催してきます。
プシャーと水が出る感じ楽しいです笑
数回出して落ち着いたら、明日に備えて早めに就寝しましょう。
検査当日午前:下剤服用(2回目)
いよいよ検査当日です。
朝はもちろん絶食ですが、検査前まで水やお茶などの水分補給はOKです。
ドックに到着すると、専用の個室に案内されます。ビジネスホテルの一室のような感じです。
そこで、午前中かけて、2回目の下剤を飲みます。
ピッチャーに入れられた1リットルの下剤を、30分ずつ3回に分けて飲むよう指示があります。
また、この30分ごとに水かお茶を飲みます。
「30分かけて下剤を服用→2,3分で水かお茶を飲む」を3回繰り返す感じです。
下剤は昨日服用したものとは変わり、モビプレップという名のものです。
一口飲んでみると、モビプレップは梅風味でめちゃくちゃおいしいです。
経口腸管洗浄剤と記載があり、ネットで調べると昨日のマグコロールより効果は強いようです。
そしてトイレも専用の個室が用意されます。
繰り返しトイレに行っているうちに、茶色い水がだんだん黄色っぽい水になっていきます。
これが薄い黄色の水になったら流さずスタッフさんに連絡し、チェックを受けます。
OKになれば晴れて検査予定時刻が決定し、通知されます。
検査当日午後:検査
検査予定時刻の15分前ぐらいに、いよいよお迎えの方が来ました。
まずは大腸内視鏡用の検査着に着替えを行います。
ガウンみたいなのを羽織って、下着はトランクス型の紙パンツに履き替えます。
紙パンツは検査用で、お尻のところに穴が開いています。
次に前室で腸の緊張を和らげる注射を肩に打たれます。これはちょっとだけ痛かったです。
そのまま検査室に入り、医師による問診やバイタルチェックが行われ、いよいよ検査開始です。
ベッドで横になり、内視鏡を挿入しやすいように肛門にゼリーを塗られます。
そして肛門から内視鏡を約10分ぐらい?かけて、大腸の奥まで挿入します。最初は違和感があって気持ち悪いですが、しばらくするとだいぶマシになります。
奥まで到達すると、そこから引き抜きながら約10分間かけて検査が行われます。
空気を入れながら行われるため、お腹が少し張る感じがあります。
途中からは自分でモニタを見る余裕も出てきて、きれいなピンク色の腸壁を見て嬉しくなります。
またポリープがないか、ドキドキしながら検査が進むのを見守ります。
そんなこんなで最終の肛門チェックを経て、内視鏡が引き抜かれます。
最後に簡単な検査結果を聞き、すべて終了です。
受診してみた感想
初めての大腸内視鏡検査ということで、非常に不安でしたが、終わってみれば「あれ?こんなものか」といった感じでした。
下剤を多く服用しないといけないですが、いずれも非常に飲みやすい味になっていますし、激しい腹痛に襲われることもありませんでした。
大腸カメラについても、確かに最初挿入するときはすごく違和感があって気持ち悪いですが、そのうちに慣れてきます。個人的には胃カメラと比べるとかなり楽です。
今回は追加費用がかかるため選択しませんでしたが、鎮静剤(麻酔)を使用しての検査もありますので、どうしても不安な方はそちらを選択するのもありかと思います。
やはり、何と言っても検査することによって不安が解消されますので、ぜひ定期的に受診していきたいと思います。
